兵庫県の重要有形文化財にも指定された本館は、大正8年(1919年)旧外国人居留地で貿易商社を営んでいた資産家、西尾類蔵氏によって、国内外の賓客を招きもてなすために建てられました。
当時、関西随一の別荘地というステータスがゆるぎないものになっていた須磨の地でも大きなニュースになったほど、贅を尽くした宝石箱のような本物の迎賓館です。
OPEN当初、数多くのTVや雑誌に取り上げていただき、「ル・アン」にお越しくださった多くのお客様が、お料理はもちろんのこと、神戸流おもてなしに心惹かれ、ご友人を誘ってもう一度、また一度とリピートくださり、「大切な日には『ル・アン』のフレンチ」と言っていただけるようになりました。
神戸フレンチはトラディショナルでありながら斬新。
フランスの宮廷料理や高級料理を表現するオートキュイジーヌであり、料理を中心として様々な文化的要素を持って構成される美食学を表現するガストロノミーでもあります。
開港から150年余。各国から届く様々な文化・風習・見たこともない食材や調理法を受け入れ進化してきた神戸ならではの柔軟さが料理に表現されています。
瀬戸内の魚介、日本海の幸、但馬の山の味覚、世界に名だたる神戸牛、ブランド食材の宝庫でもある兵庫県の食材をふんだんに用い、新鮮な朝採れ野菜や水揚げされたばかりの魚介を一皿に表現しています。
また、シェフ自ら生産者を訪ね、新たなインスピレーションを元にした地産地消の取り組みも様々に。
日々のレストランで提供されるお料理には、際限なく続くシェフのあくなき探求心が込められた一品です。
Chef
久保田 剛史 Tsuyoshi Kubota
地元神戸の高校を卒業後、神戸ポートピアホテルにて料理人としてのキャリアをスタート。
2018年から神戸迎賓館 旧西尾邸のシェフを務める。
穏やかで気さくな人柄、あくなき探究心が紡ぎ出す料理は、美味しい発見にあふれた唯一無二の美食体験を届けている。
プロフェッショナルによって構成される「トック・ブランシュ国際倶楽部」の会員でもあり神戸が生んだ、フレンチの第一人者である。